【大人のための】英語の勉強は絵本がおすすめ!英語絵本を使った勉強の5つのポイント

絵本を読む人

英語の勉強に洋書を買ったけれど、難しくて数ページで読むのをやめてしまった、という人もいらっしゃるのではないでしょうか。

最近では、英語学習法として多読(学習者が習得目標の言語を大量に読む)が注目されていますが、英語初心者の人の多読にまずは「英語絵本」がおすすめなのをご存じですか?

当記事では、一橋大学の『外国語学習における絵本多読の効果ー絵本多読の経験がある学習者へのインタビュー』の学術成果なども踏まえ、絵本を使った効果的な英語勉強法のポイントを紹介します。

 

英語の勉強に絵本がいい理由

たくさんの本が並んだ本棚

幼い子供への読み聞かせが主な目的として書かれた絵本は、響きやリズムがよく、耳で聞いて理解しやすいところが英語の学習に向いています。また、絵本の中の挿絵や写真は、内容理解の助けとなります。

大人向けの洋書と比べページ数や文字数も少なく、慣れれば次から次にと読めていけるところは、「もっと読みたい」という意欲や「英語の本が読めた!」という学習者の自信の向上にもつながります。

 

絵本を使った英語の勉強のポイント

それでは、英語の勉強に絵本を活用する際のポイントを見ていきましょう。

読みやすい絵本を選ぶ

絵本を読む男の子

一橋大学の『外国語学習における絵本多読の効果ー絵本多読の経験がある学習者へのインタビュー』では、絵本の読みやすさを決める要素として、次のことを挙げています。

 

・絵の印象(好みに合うかどうか)

・文字(文字の量と書体)

・内容(内容に関心がもてるかどうかと内容のわかりやすさ)

・語彙(擬音語・擬態語の多寡)

 

以上のことに注意して、自分が読みやすい絵本を選びましょう。ストーリーが簡潔で、1ページあたりの文字数があまり多くないものがおすすめです。

英語の絵本に初めて挑戦する人は、まずは1000文字以内の絵本を探してトライしてみましょう。

 

とにかくたくさん読む

本棚と電球が並んだ部屋

『英文多読による工学系学生の英語運用能力改善』による研究では、

「やさしい英文を大量に読むことにより(中略)英語による情報処理が可能になる」

ことが挙げられています。

 

絵本のようにやさしい英語で書かれた本は、たくさん読むには負担もなく楽しく続けられるでしょう。

実際、絵本の多読によりTOEICの得点がアップしたという研究結果もあります。

これは、「やさしい英文の大量読書を通じて英文を日本語文のように直接理解する技能を育成し、英語運用能力(処理速度を求められるリスニング、リーディングを顕在化させたためである」と考えられています。

 

辞書は引かずに読む

本を読む男性

大人向けの本と比べてやさしい英語で書かれている絵本ですが、中には知らない単語や表現もでてくることでしょう。辞書で意味を調べたいこともあるかもしれません。

ですが、わからない単語が出てくる度に辞書を引いて調べると、時間がかかり内容を楽しむことができません。

 

また、英和辞書で英語を日本語に訳しながら読むことは、英語を英語で理解する妨げとなります。

一橋大学の『外国語学習における絵本多読の効果ー絵本多読の経験がある学習者へのインタビュー』で調査した結果によると、絵本の多読を経験した英語学習者は「推測力が向上した」「辞書を引かなくてもわかってくる」などコメントしています。

 

絵本を英語の勉強に読む際は辞書は引かず、英語を英語のまま理解するよう意識して読みましょう。

 

わからないところは飛ばす

わからないところは飛ばして読むように心がけましょう。

電気通信大学助教授の酒井邦秀助教授は、多読三原則として「分からないところは飛ばす」ことを提案しています。

 

中学・高校では英文読解問題を解くために必要な精読(英文の1つ1つを細かく分析しながら読む方法)を中心に学ぶため、わからないところを飛ばして読むことに抵抗を感じる人もいるかもしれません。

ですが、わからないところを飛ばしながら絵本の多読を実践した英語学習者の読み方の変化について「わからないところを飛ばして読むことに慣れ、全体の大意を把握する読み方にシフトしていく様子」が見られたことが研究結果によりわかっています。

 

このような読み方の変化は、速読にもつながります。

飛ばしていた単語や表現が「わかった」にかわるまで、わからないところは飛ばしながら絵本をできるだけたくさん読むようにしましょう。

 

合わない絵本は読むのをやめる

難しいと感じたり、内容に興味を持てなかったりする場合は、思い切って読むのをやめ違う絵本を探しましょう。

こちらも電気通信大学助教授の酒井邦秀助教授による多読三原則の1つです。

 

自分が好きなことや興味のあることは楽しく取り組めるのと同じで、絵本も自分の好みに合ったものを読むことにより、楽しみながら英語を勉強することができます。

また、自分が好きな絵本を読むことは、継続して絵本を読む意欲にもつながります。

英語に限らずどのようなことにおいても、楽しみながら取り組めることが学習効果を最大に引き出す近道です。

 

実際にこの方法を試して見る前に!

ここまで英語学習についてご紹介してきましたが、これをやればすぐに英語ができるようになるか、というとそうではないかもしれません。

 

理由は、こうした方法はあくまで「取り組み方」「対処療法」を提供しているに過ぎないからです。

咳が出たら咳止め薬を飲み、頭が痛かったら頭痛薬を飲む、といったことを行っているだけで、咳や頭痛の原因を突き止めて適切な治療を行っているわけではありません。

いちばん大切なことは、あなたが今英語ができていない課題はどこにあるのか、今はどのようなレベルにあり、次は何をどのように勉強する必要があるのかをベストな方法で導いてくれることにあります。

 

まずはあなたの課題がどこにあるのか、きちんと見極めるようにしましょう!

 

参考・引用文献

英文多読による工学系学生の英語運用能力改善|西澤 一・吉岡 貴芳・伊藤 和晃

中学校の英語教育における 絵本・児童文学の活用|白須康子

外国語学習における絵本多読の効果― 絵本多読の経験が ある学習者へのインタビュー ―|渡邊,奈緒子

多読・Tadokuの知りたいことすべて|NPO多言語多読

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【大人のための】英語の勉強は絵本がおすすめ!英語絵本を使った勉強の5つのポイント
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【大人のための】英語の勉強は絵本がおすすめ!英語絵本を使った勉強の5つのポイント
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英語の絵本は、大人の英語学習にもオススメということはご存知ですか?洋書と比べて途中で挫折しにくい絵本は、最近注目の英語学習法である「多読」にも役立ちます。ここでは、英語の絵本を用いた英語学習について、押さえておきたい5つのポイントを紹介します。
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学びのブログ
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