独学でTOEIC970点取った経験者が伝える英語勉強の心構え

 

「中学、高校、大学受験とあれほど英語を勉強したのに、英語を使えるようにならなかった。日本の学校教育には問題があるのではないか」「英会話スクールに通っても一向に会話力のレベルが上がらない。もっと効果的な学習法はないのか」英語の習得に苦労している方なら、一度は心に浮かんだ疑問かと思います。

 

なぜ注いだ努力の割に、英語が身についていると実感することができないのでしょうか?学習法の問題なのでしょうか?

 

英語の難易度

 

まず最初に、「そもそも、英語ってそんなに簡単に身につくものではないのではないのだろうか」というところから考えてみましょう。

 

米国外務職員局がまとめた、言語別の習得難易度というものがあります(https://en.wikibooks.org/wiki/Wikibooks:Language_Learning_Difficulty_for_English_Speakers)。

 

ここでは「英語とどれだけかけ離れているか」という基準をもとに、日本語は最高難易度レベルのカテゴリーⅢ「ネイティブの英語話者にとって非常に難しい言語」に分類され、一般的な実務を行える程度の会話・読解力を身につけるためには2,200時間の授業時間が必要であるとされています。

 

もちろん、日本人が英語を学ぶ難易度と、英語のネイティヴ・スピーカーが日本語を学ぶ難易度が同じというわけではありません。それでも、英語と日本語はそれほど質の異なる言語であるということです。うまい学習法があるかないか以前に、英語学習は本質的に困難なもので、短期で身につけようとしたら相当まとまった時間を注ぐ必要があります。

 

英語を学ぶ道のりは楽なものではないと、まず覚悟を決めましょう。

 

学校であれだけ英語勉強したのに何で英語できるようにならなかったの?

それでは、次に私達が学校で習った英語について考えてみましょう。

 

私が学校で初めて英語を勉強したのはもう40年も前のことです。それ以来ずっと英語の勉強を続けて来ましたが、中学校・高校の英語カリキュラムは本当によくできていたとつくづく思います。文法事項の基礎が薄い教科書にコンパクトにまとめられ、授業を通じて体系的に学んでいくことができるようになっていました。

 

ただ、残念なのは実用的に使いこなせるレベルまでの英語を学生に身につけさせるには、英語の言語としての難易度から言って現在の学校教育のカリキュラムではとても授業時間が足りないということです。そしてその中で効率的に学生の英語力を鍛えるためにはどうしても文法重視の授業にならざるを得なかったということではないでしょうか。そのために語学を学ぶ一番の面白さである「コミュニケーション」能力の育成が置き去りになってしまったのではと思います。

 

学校で習った英語は意味がなかった?

 

ただ、こうした学校教育を経験したのは決して無駄ではありません。カリキュラムが文法重視であったがゆえに、「英語を使いこなしていくための地固め」は高校を終了した時点、あるいは大学入試に合格できた時点で完了しています。

 

つまり、学校教育に対する不満の正体は、中学・高校と英語に対して費やした時間に対して、「あれだけ勉強したのだから英語が自由に使いこなせるレベルになっていなければおかしい」という誤った期待感を持ってしまっていることです。

 

高校までの課程を一通り終えたということは本格的に英語を身につけるためのスタート地点に立てたということであり、本来本当の勉強はそこから始まるのです。

 

英語の短期習得は可能か

「習得」という言葉をどう考えるかによります。

 

例えば、よく英会話のテキストにあるように特定の状況でよく使われる「決まり文句」を覚えるのは短期集中でも可能でしょう。また、単語集を活用すれば一気にボキャブラリーを増やすこともできると思います。

 

でもやっぱり英会話テキストだけでは不十分

 

でも、英会話のテキストを繰り返し勉強しただけで英語が「使える」レベルになるでしょうか?テキストに載っているような状況に出くわすことって、1年に何回ありますか?下手したら一生出会わないことの方が多いのではないでしょうか。

 

さまざまに変化する状況に応じて柔軟にコミュニケーションがとれるようなスキルを身につけるためには、日々英語に対して真摯に向き合い、正しい文法の知識、リーディングやリスニングの力をつける努力を重ねることによって確実に実力をつけていくしかないと思います。

 

極端な短期で英語が身につくような特効薬的な学習法を宣伝文句にした参考書や英会話スクールに惑わされないようにしましょう。英会話スクール選択の1つのポイントは、レベル向上までの具体的な時間数を表示したスクールを選ぶことだと思います。

 

そんな中で、短期集中型のスクールとしておすすめできるものはこちらの記事でご紹介しましたので併せてご覧いただければ幸いです。

 

 

 

結局どうすればいいの?

 

まず、「どうすれば英語ができるようになりますか?」という質問をするのはやめましょう。例えばプロの野球選手が子供から「どうすれば野球うまくなりますか?」と聞かれたらどう答えるか想像してみればおわかりかと思います。恐らく「基本を大切に、日々一生懸命練習すること」ぐらいしか答えようがないのではないでしょうか。

 

もちろんボキャブラリーの増やし方や発音の練習方法等個々のテーマに沿った学習法のヒントはあります。英会話スクールもうまく活用すれば頼りになる存在です。でも、「使える」英語力を身に着けていくには基本的には自分で地道な努力を重ねていくしかありません。本当に英語に真剣に取り組んでいけば、どうすればいいかは自分で見えてくるものです。

 

おわりに:英語を勉強する上で心しておくべきこと

 

英語習得の決め手になるのは結局は「勉強量」です。そして我々ノンネイティヴに取って、英語は恐らく一生かけて取り組んでもネイティヴに追いつくことはできないのだろうなと個人的には思っています。英語は車の免許のように、英会話スクールで短期間練習すればなんとかなるというものではなく、何年も何十年も勉強を続けているうちに少しずつ上達していくものです。ある意味武道や職人の技に似ているとも言えます。

 

「英語が使えるようになりたい」、本気でそう思うならまずは英語の習得は本質的に難しく、一朝一夕に身につくものでないことを自覚しましょう。そして世間にあふれるお手軽なノウハウに目を奪われることなく、まずは腰を据えてじっくり取り組む心構えをしましょう。

 

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「中学、高校、大学受験とあれほど英語を勉強したのに、英語を使えるようにならなかった。日本の学校教育には問題があるのではないか」「英会話スクールに通っても一向に会話力のレベルが上がらない。もっと効果的な学習法はないのか」英語の習得に苦労している方なら、一度は心に浮かんだ疑問かと思います。 なぜ注いだ努力の割に、英語が身についていると実感することができないのでしょうか? 学習法の問題なのでしょうか?
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morinoue

森之上 雄一(もりのうえ ゆういち) 海外生活経験なし、仕事でも英語を使う機会はほとんどないという環境の中、独学で英検1級、TOEIC970点取得。英語学習の魅力に取り憑かれ、ライフワークとして「日本人としての英語力」強化に取り組み中。現在「DMM英会話なんてuKnow?」(https://eikaiwa.dmm.com/uknow/)アンカー、出版翻訳経験あり。現在BPO系企業に勤務中。
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