イングリッシュ・カンパニー体験レッスン実況
イングリッシュ・カンパニーは画期的な指導方法を持つ、ユニークな英語スクール(あえて「英会話スクール」という呼び方はしません)です。
ただ、いくら優れた指導方法を持っていると言葉で説明しても、実際のレッスン内容が分からないとなかなか腑に落ちない部分もあるでしょう。
今回イングリッシュ・カンパニーで実際に体験レッスンが行われている様子を拝見することができました。
それは従来の体験レッスンのイメージと大きく異なるものでした。ここでその内容を詳しくご紹介します。
イングリッシュ・カンパニーの体験レッスンとは?
これから私が実際に間近で拝見したイングリッシュ・カンパニーの体験レッスンを紹介します。
ただし、イングリッシュ・カンパニーは生徒ひとりひとりの状況に合わせた個別指導を特色としていますので、実際に皆さんが受ける際にはこれと異なったものになる可能性があることもあらかじめご了承ください。
1.生徒の現状把握
最初にTOEIC等の受験経験があれば点数を確認し、高めたい能力はどんなもので、「最終的にどうなりたいのか」をヒヤリングします。これ、大事ですね。
2.リスニング
生徒にネイティブが読む100語程度の短い英文をリスニングさせ、その内容を日本語で説明させます。これにより生徒の課題を大まかに把握します。
3.ボキャブラリーチェック
今度は生徒に、読まれた英文に登場する単語リスト(日本語付き)を渡して単語の意味を確認させます。
生徒は単語の意味を自分で発音しながら覚え、その後、トレーナーが簡単に口頭でテストを行います。
4.再度リスニング
単語の意味が全部分かったところで、最初の英文をもう一度聞き、再び生徒に内容を日本語で説明させます。
5.Chunk Reading
ここから「Chunk Reading」(chunkとは「塊」とか「ぶつ切り」といった意味です)と呼ばれる練習を行います。
英文を頭から理解する癖をつけるのが目的です。
スラッシュの入った英文を視覚的に読んで理解していきます。
6.理解内容の確認
音声のテキストを生徒に渡し、内容に不明点が残っていないか確認します。
7.サイトトランスレーション
chunk(意味の塊)ごとに表示される英語を、口頭で瞬時に日本語に訳していきます。
8.Repeat
トレーナーの後について、PCに表示されたテキストを音読します。
9.Read and Look Up
8.と同じようにトレーナーの後についてテキストを音読しますが、今度は英文がチャンクで表示された後すぐ消えてしまいますので、英文を瞬時に記憶しないと音読ができなくなります。
10.暗唱
今度は日本語訳と併せて、ところどころが空白になったテキストが表示されます。
生徒は空白部分を自分で補いながら音読します。
2回目、3回目と進む毎に空白部分が増えていき、最終的に全文を暗唱できるようになります。
11.シャドーイング
ネイティブが発音する音声に併せて「シャドーイング」の練習をします。
ここでは発音についてもトレーナーから若干の説明があります。
12.課題と対処法の説明
最後に、トレーナーから体験レッスンを通じて判明した生徒の課題と強化方法の説明があります。
いかがでしょうか。今までにどこかの英会話スクールを経験した方なら違いが分かるのではないでしょうか。
一通り体験レッスンの様子を見させていただいて、まるでコーチがついたスポーツのトレーニングを見ているような気持になりました。
同時に、普段自分が抱いている英語学習の「あるべき姿」を見せてもらったように感じました。
他の英会話スクールでは体験レッスンでは生徒のおおまかなレベル確認ぐらいしか行わないのが普通だと思いますが、イングリッシュ・カンパニーでは英語に関する生徒の課題や、今後何をやっていかなければならないかにまで踏み込みます。
このレッスンは確かにハードです。仮にこれを90分も続けたとしたら、恐らくクタクタになるのではないでしょうか(なによりトレーナーの方が大変そうだと思いましたが)。
ただ、言葉を自由に使いこなせるようになるために必要なのはまさにこうした、「身体に覚えこませるような」学習の繰り返しです。
学校で学んだ英語は無駄じゃない!
イングリッシュ・カンパニーの前身は受験予備校でした。
受験英語については、ちっとも実戦の役に立たないという嘆きがよく聞こえてきますが、これは大きな間違いです。
受験英語は、英語の「基礎知識」を身に着けるという意味で、大変大きな役割を果たしてくれています。
私自身、受験勉強を含む日本の学校英語教育には非常に感謝しています。
ただ、残念ながらの日本の英語教育はせっかくのその知識を「使いこなす」能力強化にまでは手が回っていないということは否定できないと思います。
イングリッシュ・カンパニーではかつて受験予備校だった時代の経験から、日本人がこれまで英語についてどんな教育を受けてきたか、受験という制度の中でどんな努力をしてきたかも知り尽くしています。
なので生徒がこれまでに身に着けてきた英語を無駄にすることなく、そしてそれを活用していくための最短距離を示すことができるのです。
現在イングリッシュ・カンパニーでは600名以上の生徒さんが入会待ち状態だという盛況ぶりです。
「本気で英語力を伸ばしたい」人にはかなりおすすめのスクールです。

morinoue
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