記憶に残る最強のノート術!英語学習に役立つマインドマップ

手書き風の地図

「一生懸命ノートに単語を書いているけれど、全然覚えられない・・・」

「そもそも綺麗なノートを作るのって時間の無駄じゃない?いちいち単語を書き写す必要なんてあるの?」

ノート作成に関して、こんな悩みや疑問を感じた経験はないでしょうか。

 

このような疑問を持つのは、私たちが「ノートの取り方」について、誰からも具体的な方法を教わったことがないからです。

しかし、「ノートの取り方」は学習をする上で極めて重要な要素です。

というのは、ノートの取り方を少し工夫するだけで記憶の定着率が格段に向上するからです。

 

今回は、脳科学に基づいた学習法の世界的権威であるトニー・ブザン氏の研究(2013年)などを参照しながら、最強のノートの取り方のひとつである「マインドマップ」の使い方をご紹介していきます。

 

マインドマップとは?

マインドマップのイメージ

マインドマップとは、脳科学に基づいた学習法の世界的権威であるトニー・ブザン氏が発明したノートの取り方のことを指します。

脳の思考プロセスを紙にそのまま写し取るのが特徴で、記憶を定着させたり、アイディアがひらめきやすくなったりする効果が期待できます。

具体的には、紙の中央にメインとなるテーマを据え、そこから関連のある言葉をどんどん線でつないでいくことによって作成します。

 

マインドマップを用いるメリット

単語や文法をノートに丸写ししてしまうと、

 

×時間と労力をかけて作ったのに、結局記憶に残らない

×ノートに書き込みすぎたせいで、結局どこが重要なのかわからない

 

といった問題点がしばしば生じます。

 

しかし、マインドマップを使うことによってそういった問題点は解消され、以下のようなメリットが得られます。

 

○アイディアを出しやすくなる

○知識が記憶に定着しやすくなる

○創造的思考が発達する

○頭の中が整理される

 

記憶定着にマインドマップが有効な科学的根拠

では、「マインドマップを用いると記憶が定着しやすい」という科学的根拠はどこにあるのでしょうか。

結論から言うと、「マインドマップを作成すると、脳全体を活性化することができる」というのがその科学的根拠です。

ここでは、その点について

 

①左脳と右脳の役割について

②マインドマップがどうして脳を活性化させるのか

 

という2つの観点からご説明します。

 

①左脳と右脳の役割について

従来、脳の機能は「左脳」と「右脳」で異なっているというのが定説でした。

それは、ノーベル賞受賞者の元カリフォルニア工科大学教授、ロジャー・スペリーの以下のような提言を根拠としています。

 

・右脳は「芸術的な活動」を担当している

・左脳は「学術的な活動」を担当している

 

すなわち、これまでは「学術的な領域を担当している左脳」を鍛えれば記憶力が向上するという考えが主流でした。

 

しかし、世界で5番目にマインドマップの公認トレーナーとして認定された、ウィリアム・リードの2005年の研究(p42)においては、

 

右脳と左脳の役割ははっきりと分かれていない

・右脳と左脳両方に「芸術的な活動」「学術的な活動」を担当する部分がある

 

ことが提示されています。

 

つまり、記憶力を向上させるには、右脳や左脳といった区分にこだわらず、「脳全体を活性化させて鍛える」ことが効率的であると言えます。

 

②マインドマップがどうして脳を活性化させるのか

ノートを取る男性

ここでは、従来のノートの取り方とマインドマップの特徴を比較しながら、マインドマップがどうして脳を活性化させるのかという点について述べていきます。

簡単に言えば、両者の最大の相違点は「色や絵といった、視覚情報が多用されているかどうか」という点です。

 

まず、従来のノートの取り方の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

・白黒で書くことが多い

・図や絵をあまり使わず、文字を羅列するだけになる

・教科書の丸写しをする

 

このように、具体的な方針を立てずにノートを取ると、ノート作りを単純作業としてこなしてしまいがちです。

このような方法では、脳は活性化されません。私たちが「楽しい」と感じられないようなことは、記憶にも残りにくいのです。

 

また、上述したリードの研究によれば、脳が取り込む情報の60%80%は視覚から得られるといいます(リード2005:115)。

文字情報のみを活用する方法に脳はそれほど慣れていないのです。

 

すなわち、脳に刺激を与えるためには、文字情報だけではなく視覚情報を活用する必要があります。

 

一方で、マインドマップには、以下のような特徴があります。

・色彩を多用する

・文字だけでなく、絵を活用する

・教科書を丸写しするのではなく、記憶したい箇所を「編集」してノートを取る

 

「文字」だけではなく、「絵」や「色」といった、様々な情報を加えて作るのがマインドマップの特徴です。

 

つまり、「絵」や「色」といった視覚情報を加えることにより、従来のノートよりも脳を活性化する要素を増やしているのがマインドマップであると言えます。

 

具体的なマインドマップの作り方

さて、それでは実際にマインドマップを作成していきましょう。

今回は、英語学習にちなみ、「単語の暗記」を例にとって解説します。

 

①メインとなるテーマを紙の中央に記入

マインドマップのメインテーマ

まずは、メインとなるテーマを紙の中央に記入します。

例えば、今回は「Business(ビジネス)」をメインテーマに据えます。

この際、脳を活性化させるために、上手・下手に関わらずイラストを添えることがポイントです。今回は色をつけていませんが、余裕のある方は色を塗ることでより脳の機能を活性化させることができます。

 

②下位ジャンルをいくつか設定

マインドマップのサブテーマ

 次に、メインテーマから線をのばし、3つ~4つのサブテーマを書き込みます。

サブテーマがなければ、メインテーマから連想される単語が多すぎてまとまりがつかなくなってしまうからです。

今回は「Business」がメインテーマなので、サブテーマとして「金」「人」「物」の3種類を設定します。

 

③実際に覚える単語をジャンルごとに書いていく

マインドマップの完成図

サブテーマを書き込んだら、さらにそこから線を伸ばし、連想される単語をどんどん書き込んでいきましょう。

人によって「どの単語を連想するか」という点は異なっていますから、マインドマップを作成することにより、自分の思考のパターンをそのままノートにアウトプットできるというメリットが得られます。

すなわち、他人の思考パターンに沿って作成された単語帳ではなく、自分の思考形態に最適化されたオリジナルの英語の学習帳ができるのです。

 

以上、

 

⑴メインテーマを紙の中央に書く

⑵メインテーマから線を伸ばし、サブテーマを設定する

⑶サブテーマから連想された単語を、どんどん線でつないでいく

 

この3ステップが、基本的なマインドマップの作成の流れです。

 

なお、もし作成している途中に「もっとサブジャンルや絵を追加したいな」と思った場合は、随時追加して問題ありません。

そのために、十分な余白をとってノートを取るようにしましょう。

また、ノートが足りなければ、白い紙を貼り付けてマインドマップを拡大しても問題ありません。

 

マインドマップの効果的な活用法

マインドマップを作った後は、それを活用するのが重要です。

具体的には、「復習する際に、意識的に学習の順序を入れ替える」ことでマインドマップのメリットを最大限まで高めることができます。

 

2013年に発表されたトニー・ブザン氏の書籍によると、記憶に残りやすい要素として

 

・学習時間の始めに学んだこと

・学習時間の終わりに学んだこと

 

という2点が挙げられています(ブザン他,近田訳2013:pp29-30)。

 

つまり、毎回同じ順番でノートや教科書を読んでしまうと、その「一番初めの部分」と「最後の部分」だけが記憶に定着しやすくなってしまいます。

そこで、効率的な記憶定着を図るためには、復習する際に「勉強する順序を変える」ことが必要です。

 

従来のノートであれば、読む順番を変えるということは難しいですが、マインドマップなら簡単に順序を変えて学習することができます。

というのは、マインドマップはひとつの大きなイラストのような構造になっているからです。つまり、どこを復習のスタート地点においても学習を開始できるような仕組みになっています。

 

ゆえに、マインドマップのメリットを活用した勉強法として、「復習する際に、意識的に学習順序を変える」ことをおすすめします。

 

まとめ

電球と黒板に描かれた吹き出し

今回は、知識が記憶に残りやすくなるノート術として、「マインドマップ」をご紹介しました。その特徴を、以下にまとめます。

 

・絵や色を用いながら、連想されるものを線でつなげていくのが「マインドマップ」

・「マインドマップ」を使うことによって、脳全体が鍛えられ記憶が定着しやすくなる

・「学習時間の初めに勉強したこと」「学習時間の最後に勉強したこと」が脳に残りやすいため、復習する際に学習順序を入れ替えると効率的である

 

さて、今回は、記憶力を向上させる際に有効なノートの取り方についてご紹介してきました。

ただ、英語力を総合的に伸ばすためには、暗記だけができるようになっても意味がありません。最も大切なのは自分自身の課題がどこにあるかという点を見極め、それをトータルで伸ばしていくことです。

つまり、あなたの今の課題をきちんと見極めることが最も重要なポイントです。

 

学習する際は、「自分の課題はどこにあるのか」という点について常に考えながら、自分自身に最適な学習法を探してみてくださいね。

 

 

参考文献

・ウィリアム・リード(2005)『マインドマップ・ノート術 : 記憶力・発想力が驚くほど高まる』フォレスト出版

・トニー・ブザン/バリー・ブザン著,近田美季子訳(2013)『新版 ザ・マインドマップ』ダイヤモンド社

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記憶に残る最強のノート術!英語学習に役立つマインドマップ
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記憶に残る最強のノート術!英語学習に役立つマインドマップ
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「ノートの取り方がわからない」という悩みにはノート術が有効です。英語学習においても、効果的なノートの取り方を知ることにより学習効果を高めることができます。ここではマインドマップの作り方を取り入れたノート術について解説していきます。
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