英語の資格取得は意味がある?

黒板に書かれた「TEST」の文字

 

世の中に数ある資格のうちでも、英語関係の資格ほど挑戦した経験があるという人が多いものは他にないのではと思います。

特に英検、TOEICあたりは学校や会社で団体受験したことのある人もかなりいらっしゃるのではないでしょうか。

一方、英語の難関資格を持っているのに大して英語が話せない人が多いのに、資格なんか何も持っていなくてもペラペラの人もいる、英語の資格なんて持っていても意味がないという声も良く聞こえてきます。

 

果たして英語の資格取得は本当に意味がないことなのでしょうか。

 

 

なぜ難関資格を持っていても英語が話せないのか

私は海外生活経験はありません。仕事でも英語を使うことはほぼありません。従って、私の英語はほとんど独学で身につけたものです。

英語関連の資格で持っているものとしては、実用英語技能検定の1級、それに「資格」とは呼ばないかもしれませんがTOEICスコアは一昨年受験時に970点でした。

このことをベースに私が経験上お伝えできることを書いていきます。

 

自分が持っている英検1級についてお話しますと、合格率がおよそ10%という、確かに難しい資格です。

私も一時は取得を諦めていましたが、オンライン英会話に懸命に取り組んだ結果、何とか合格することができました。

それでは、今自分が英語が「ペラペラ」だと自覚しているかというと、残念ながら答えは「ノー」です(周囲からどう見えるかは別です)。

外国人と会話をするたびに自分が話した言葉を思い返しては「1人反省会」を開いています。

 

この英検1級取得に必要な語彙数は10,000語〜15,000語と言われています。ちなみに東大の入試に必要な語彙数は5,000〜6,000語らしいので結構な数ですね。

では、ネイティブにはどのぐらいの語彙力があるのでしょうか。22歳でおよそ27,000語と言われており、7歳で約12,000語程度の語彙を持っていると言われています(参考→http://testyourvocab.com/blog/

・・・がっくり来ますが、要は英検1級と言えども、語彙の点ではネイティブにすれば小学校低学年レベルだということです。

もちろん、語彙力があれば英検に合格できるというわけではないのですが、それでも帰国子女の小中学生が英検1級を取得していたりするのをみると、全く見当はずれということでもなさそうです。

 

つまり、難関資格を持っていても英語が自由自在に話せるとは限らないことの大きな理由として、まず日本でいう「難関資格」であったとしても、ネイティブにすればごく初歩のレベルに過ぎないということがあります。

それから英語資格に対する不信感のもう一つの理由として、「英語の資格なんか何も持っていないのに英語ペラペラの人が身近にいる」というものがあるかと思います。

 

先日TOEICは900点に満たないが、仕事で毎日のように英語でコミュニケーションを取っているという人の英語を聞く機会がありました。

話している内容をよく聞いてみると、言葉の組み立て方や文法に若干怪しい部分があるものの、次から次へと英語が澱みなく口を突いて出てくる様子を見ていると、かなり英語に「慣れている」という印象を受けました。

 

このことからは「資格では上級レベルに満たなくても外国人と英語で意思疎通を行うことはできる」と言えるかもしれません。

 

 

英語の資格取得は意味がないのか

英語の辞書を読む少女

 

それでは、苦労して英語の資格を取ることには意味がないのでしょうか。英語の資格と英語力とは無関係なのでしょうか。

 

私は英語の資格と英語力の間にはちゃんと相関関係があるし、資格を取得することにも決して小さくない意味があると思っています。

その理由は、「正確な英語」を身につけていなければ資格試験には合格できないからです。英語の資格試験に合格した人、あるいは高得点を取得した人は、不合格者(受験したことがないのではなく、受験したけど合格しなかった人)や、得点が低い人よりも、総合的な英語力という点では上だと思います。

 

例えば傍から見て「英語ペラペラ」だけれどもTOEICのスコアは低い、という人は英語があまりできない人から「ペラペラ」に見えるだけで、実際はかなりいい加減な英語を話している可能性があります。

TOEICに関して言えば、試験で使われている英語自体はごく一般的なものなので、本当に英語ができる人なら点数が低いということはありえません。

 

以前に、海外留学経験者と一緒に仕事をしたことがありますが、彼は確かに会話は流暢にこなしていました。

でも、英語の提案資料や英文のメールを書かせてみると文法や構文の誤りが多く、ビジネス文書としては少々恥ずかしいものばかりでした。

通訳をやらせてみた時は、話し手の意図を正しく伝えることができておらず、頼んだことを後悔するほどでした。

彼の英語力は口頭で「自分の意志を伝えあうだけ」ならなんとかなっても、文書を交えた契約交渉など、正式なビジネスの現場で通用するかと言う点では不安を感じました。

 

逆に、なぜ難関資格を持っていても英語がペラペラでない人がいるかというと、もうこれは単に「場数」の問題です。

英会話はスポーツに似たところがあって、実際に相手のいる環境で喋ってみないとなかなか流暢にはなれないものです。

残念ながら日本では日常では英語を使う機会が少なすぎます。

ただ、難関資格に合格するぐらいの人は英語の基盤ができているのでちょっと集中的に練習すればすごい速度で上達するはずです。

 

 

英語の資格取得がもたらすメリット

握手をする外国人女性

 

とは言え、英語の資格取得には大きなエネルギーが必要です。それだけの努力に対してどんな見返りがあるのかをもう少し掘り下げてみます。

 

1.正しい英語が身につく

先程書いたように、およそどんな英語資格試験であっても、正確な文法知識は必ず問われます。

資格試験合格に必要な勉強を重ねるうちに、正しい文法や言葉の使い方を自然に学んでいくことができます。

 

2.学習のペースメーカーができる

どんな勉強であれ、漫然と続けていると次第に「飽き」が出てきて、いつの間にか放り出してしまうといったことが起こりがちです。

最初は易しい資格取得から取り組み、次第に上位の資格へ挑戦するという過程で学習のリズムを作ることができます。

最上位レベルの資格を狙う頃には自分なりの勉強の方法論自体が確立されていることでしょう。

 

3.勉強の意欲が高まる

社会人になってからの英語の勉強には「試験」がありませんので、自分がどこまで進歩しているのかが分かりにくいものです。

資格を取得することによって、自分の英語がどれだけ進歩しているのかを目に見える形で実感することができ、学習の励みになります。

 

4.自分の英語力をアピールできる

別に資格を持っていることを周囲に「自慢しろ」という訳ではありません。

就職や転職の際など、いくら「英語ができます」と口で言っても英語の面接でもしてもらわない限り証明できませんが、資格を持っていると履歴書上で自分の英語力を相手に印象づけることができます。

何らかの英語を使った仕事をしたいと思う場合、資格を持っているに越したことはありません。

 

 

資格試験の勉強は楽しい

鉛筆を噛みながらパソコンを見つめる女性

 

賛否両論の感がある英語の資格試験ですが、これまで書いてきましたように私は肯定派です。

実際に受験してみると、試験日が近づくにつれて高まる緊張感、合格点に至らなかった時の悔しさ、再挑戦に向けた気分の切り替え、無事合格した時に感じる達成感等、気分はちょっとしたアスリートです。

ぜひ自分の英語学習に加えるスパイスのつもりで資格試験にも挑戦していただければと思います。

 

 

資格試験対策のおすすめ講座

最後に、TOEICスコア向上対策としておすすめの講座を紹介しておきます。

こちらも含め、英語学習におすすめの講座・スクールはTOEIC970点取った経験者のおすすめ講座 通学型英会話スクール編TOEIC970点取った経験者のおすすめ講座 オンライン・自習教材・スマホ活用編で紹介しています。

すでに資格を持っている方の実力強化に向けてもご参考にしていただけると幸いです。

 

スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース パーソナルコーチプラン



独学の学習に加え、コーチが音声通話やチャットでサポートしてくれますので、効率的にスコアを伸ばすことができます。

 

 

SUPER Elmer



長い英語文章を聞いていると、『最初の方はなんだったっけ?』となりませんか?
その理由は、日本語の語順として英語を聞き取っているためです。

この教材はネイティヴの思考法を取り入れた方法論でリスニング力、リーディング力を高める教材です。日本語と英語は思考法と表現の仕方が異なるので、それが語順につながっています。日本人は『日本語順』に置き換えてしまうくせがありますが、この方法ではTOEICスコアも頭打ちとなります。

また、通常の英会話教室でも、英語に触れているため少しずつ英語での思考法は身につきますが、『意味の捉え方』にフォーカスした学習法ではないので、急に教材にない長文の英語を話されても対応できなくなってしまうわけです。

その課題を、この教材では、『英語の語順』をそのまま理解する『ネイティブの思考法』をトレーニングするので、劇的な変化が生まれるのです。『語順の理解の仕方』を身につけていくので、初めて触れる長文でも理解できるようになっていきます。

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英語の資格取得は意味がある?
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英語の資格取得は意味がある?
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「英語の資格取得は無意味」という意見を時折見聞きしますが、はたして正しいのでしょうか?英語の難関資格に合格していても英語を話すのが苦手な人は、確かにいます。ここでは資格を取っても英語を話せない理由と、英語の資格を取る意味について解説します。
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学びのブログ
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森之上 雄一(もりのうえ ゆういち) 海外生活経験なし、仕事でも英語を使う機会はほとんどないという環境の中、独学で英検1級、TOEIC970点取得。英語学習の魅力に取り憑かれ、ライフワークとして「日本人としての英語力」強化に取り組み中。現在「DMM英会話なんてuKnow?」(https://eikaiwa.dmm.com/uknow/)アンカー、出版翻訳経験あり。現在BPO系企業に勤務中。
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