学歴フィルターであなたの人生は変わるのか?

 

日本は学歴社会だと言われ、就職でも学歴が影響すると考えられています。

とくに「学歴フィルター」と呼ばれるふるい分けが、企業が新卒予定の学生を採用する際に行われるといいます。

在学中にどれだけインターンやボランティア活動に励んでも、海外に交換留学をしようとも、高学歴でないからといって希望する企業に入社できないとすれば不満を感じるかもしれません。

 

どうして自分は希望する企業に入れないのか、これは不平等なのでは?と思うかもしれません。

どうして、学歴社会が生まれたのでしょうか。そこから出発して考えてみましょう。

 

出発は階級社会

 

日本だけでなく、多くの先進国は階級社会でした。日本では武士が政治を、海外では貴族が政治を行なっていました。

インドでは、いまだに階級社会です。先進国だと、階級が高くなくとも政治の中枢に入ることができます。

 

先進国では、階級社会から学歴社会へと移り変わっていきました。革命を起こし、王制を廃止、自由を謳歌して政治に参入しました。

日本ではリベラルという言葉が別様に解釈されますが、「リベラリズム」が重要でした。

つまり、個人の権利を侵害しない限りで自由が認められるわけです。自由と現代社会とは切っても切り離せないのです。

 

ともかく、自由を勝ち取った民衆が政治を行なうというプロセスを経て、現在の先進国のようなシステムが構築されていきました。

自由競争が行われる社会では、競争に勝つものと負けるものとが出てくるのは仕方ありません。

就職活動の例だと、希望した企業に入社できる人と、そうでない人が出るのは必然的な流れです。

 

その流れの中で、学歴が入社の判断基準としての「ふるい」として作用するようになりました。

学歴が高くなくても企業に入社させていた時期もあったでしょう。

しかし企業内で実績をもつ社員の学歴などを精査したり、外部とのコネクションにより円滑にビジネスが進められたりするなど、高学歴のメリットが大きいということが時間をかけてわかってきました。

その結果が、「ふるい」として作用する学歴ではないでしょうか。

 

学歴社会が階級社会化

 

学歴社会というのは、階級社会から抜け出す上でたどり着くべき社会の在り方であったといえます。

スタートラインが同じであると仮定して、優秀な学生が希望の企業に就職できるのは自然な流れだといえます。

 

では、なぜ学歴社会が問題視されるのでしょうか。

結論からいいますと、学歴社会が階級化している現実があります。高学歴の親は、高収入であるというデータもあります。

収入格差が広がる昨今、低所得者層から高学歴にステップアップし、高収入になる余地がほとんどありません。

つまりあなたが生まれた環境、運命に左右されているのです。昔ならば階級、今ならば住む環境という偶然によって、自分の一生が決まるとすれば不満でしょう。

そこが、問題視されているのではないでしょうか。

 

階級社会から抜け出す際にキーワードとなったのが、「束縛からの自由」です。

階級社会では政治活動や経済活動など、さまざまな束縛がありました。そういった束縛からの自由を勝ち取ることが、階級社会から民主主義へと変遷した経緯です。

 

それと同時に、社会は無数の取り決めによって成り立っているのも事実です。

原始時代を思い起こしてください。法律も貨幣も、契約もまったく存在しません。それではトラブルが生じ、円滑な社会を運営できないという時代の要請から、取り決めが必要になりました。

しかし、社会を公正に保つための取り決めが、不正の温床となるのであれば大問題です。

 

学歴社会というのは、このような社会の変遷によって生じた「ひずみ」であるともいえるでしょう。

民主主義の社会は、束縛からの自由とともに社会を構成するさまざまな取り決め(契約)が必要とされます。リベラリズムの立場に立てば、自由を束縛するような取り決めは許されません。

とはいえ階級化した学歴社会という束縛から逃れられないとすれば、やはり問題があります。

では、民主主義社会の前提となる「リベラリズム」の立場から、なにか方策はないのでしょうか。

 

社会のせいにするのは簡単

社会のせいにするのは簡単です。そのような「ひずみ」を解消するために戦うというのも、1つの選択肢でしょう。

しかし、少し考えてください。このような束縛から逃れ、自由を勝ち取る方法が、ほかにもあるのではないでしょうか。

それが、「学び」ではないかと思います。

 

最近では、大学を卒業してからも「学び」が重要視されています。必ずしも学歴がうまく機能しません。

Alibabaという中国のEコマース会社がありますが、企業を拡大するために米有名大学のMBA卒業者を入社させたそうです。

しかし彼らエリートは優秀ですが、Alibabaを成長させるには優秀すぎたといいます。

結局MBA出身者はほとんど辞め、残ったのははじめからいた社員でした。

つまり、学歴よりも大事なものがあるわけです。それが「生涯学習」です。

 

生涯学習の重要性が説かれるのは、世の中のサイクルが早くなっているのが一因です。

10年前を思い出してください。これほどAIが普及する時代を予見できましたでしょうか。

またフィーチャーフォンを使う人がいなくなり、スマートフォンがノートパソコンやゲーム機の代わりになる時代になると思っていたでしょうか。

常に世間にアンテナを張るのも重要ですし、それをフォローできるだけの学習も必要になります。

 

海外では学びが重視されます。社会人になってから大学に入り直す人も多いです。

その典型的なのがMBA(経営学修士)ですが、それだけではありません。

筆者が留学中にも、キャリアアップのためにMBAに入学した日本人だけでなく、キャリアチェンジの目的で留学した外国人留学生やと多く知り合うことができました。

海外で社会人入学が盛んなのは、終身雇用制度でないというのが大きいでしょう。何歳でもスキルさえあれば就職できるという状況があります。

 

日本でも企業からの派遣で社会人入学する人もいましたが、選抜された人だけが企業に籍を残したまま留学を行なうことができました。

ところがいまは、大手企業であっても、外資系に買収されることや、リストラにあうことも日常茶飯事です。

そのような状況に対応してキャリアアップやキャリアチェンジするためには、学歴よりも「学び」に取り組む必要があります。

たとえば、いきなりあなたの上司がインド人や台湾人になる可能性もあります。そのようなときに備えて語学を学んでおくと重宝されるでしょう。

また、最近特に『AIが仕事を奪う』ということを耳にされた方もいるでしょう。AIそのものを勉強する必要はありませんが、AIがどのようなテクノロジーでどのように影響を及ぼすかを学んでおくことは、あなたの今後のキャリアにとって有益な時間となるでしょう。

つまり知識をアップデートするために「学び」が必要とされるわけです。これは海外に限らず日本でも全く同じ状況だといえます。

みなさんが大学生のときは受け身的な学習が主だったと思いますが、これからは主体的に学び取っていく「学び(アクティブラーニング)」が要求されます。

 

リベラリズムに話を戻すと、個人の求められる自由の裁量がますます重要視されます。

言い換えると個人は「自律」が求められ、生き残る術を見つけなければいけません。それは、高学歴出身者も変わりはありません。

 

学歴というのは知識の貯金

 

社会人入学にしろ、大学までに基本となる考えるスキルを身につけることが重要です。

若いときのほうが吸収力や持続力が高いので、生涯学習といっても基礎学力が必要です。

しかし学びは何歳でも可能で、逆に言えば高学歴でも就職後勉強しなければすぐに落ちぶれます。

 

皆さんも「学び」を継続することで将来のチャンスを広げてはいかがでしょう。

そうすることで、学歴社会という階級から自由を勝ち取ることができるのではないでしょうか。

 

 

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日本は学歴社会だと言われ、就職でも学歴が影響すると考えられています。 とくに「学歴フィルター」と呼ばれるふるい分けが、企業が新卒予定の学生を採用する際に行われるといいます。 在学中にどれだけインターンやボランティア活動に励んでも、海外に交換留学をしようとも、高学歴でないからといって希望する企業に入社できないとすれば不満を感じるかもしれません。 どうして自分は希望する企業に入れないのか、これは不平等なのでは?と思うかもしれません。 どうして、学歴社会が生まれたのでしょうか。そこから出発して考えてみましょう。
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