小学生で不登校になったら?無理なく学力をつける方法
文部科学省の調査によると、不登校の小学生の数は全国で35,032人です。※
これは185人に1人の割合なので、31人に1人という中学校の不登校に比べると比較的少ない数です。
保護者の方は、身近に不登校の小学生が少ないことで不安や焦りも大きくなることでしょう。
しかし、学校に通わなければ子どもの才能を引き出せないわけではありません。
今はタブレットなどを使った、ゲーム感覚で学力を身につけられる教材も数多く存在します。
今回は、小学生が不登校になる理由や、不登校になった場合の対処方法、自宅で学力を身につけさせる方法について紹介していきたいと思います。
※平成29年度「不登校児童等に関する文部科学省の調査」
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/10/__icsFiles/afieldfile/2018/10/25/1410392_2.pdf
小学校への登校は子どもにとってストレスフル
子どもにとって、小学校は未知の世界です。
なにもかも初めてづくしの小学校に通うのは、子どもにとって多かれ少なかれストレスになります。中には環境の激変についていけず、「学校の全部が嫌だ」といって不登校になる小学生もいるでしょう。
小学生の不登校は、中学生や高校生の不登校とは若干理由が異なります。
ここからは、小学生が不登校になる理由を5つあげてみます。
小学生が不登校になる理由① 母親と会えない
小学校低学年の場合、母親に長時間会えないことに対する不安「母子分離不安」が原因で不登校になる子どももいます。
幼い子どもは1人では生きていけません。そのため、どの子も多少の母子分離不安を抱いていますが、子どもが親子関係に不安を感じている場合、母子分離不安も強くなります。
なお、不登校の本当の理由が母子分離不安であっても、子どもによっては「お腹が痛い」など別の理由をつけて学校に行かないこともあるので、注意が必要です。
小学生が不登校になる理由② ルールが厳しくなる
中学校ほどではありませんが、小学校も幼稚園に比べればルールが厳しくなります。
一日中、何時間もじっと座って授業をうけるのは、じっとしているのが難しいADHDの子どもでなくても簡単なことではありません。
また、小学校では授業以外でも、あらゆる場面で集団行動を強いられます。自分のペースで行動できないことに対して、苛立ちを募らせる子どももいます。
小学生が不登校になる理由③ 授業についていけない
小学校からは本格的に勉強が始まります。それまで通っていた幼稚園のように遊んでばかりはいられません。
しかも、授業は子どもの理解度に合わせて進められるものではなく、カリキュラムに合わせた一斉授業です。
苦手な教科でも授業を受けなければなりませんし、逆に、得意な教科をもっと勉強し続けたくても、時間がくれば授業は終わってしまいます。
そのような環境で授業についていけなくなると、子どもは学校に行くことが苦痛になってしまいます。
小学生が不登校になる理由④ クラスになじめない
日本の学校のクラス制度を、負担に感じる子どもは少なくありません。
特に、あまり社交性がない子どもの場合、クラスに気の合う友だちがいないと登校するのが苦痛になります。
また、クラスで孤立しないよう神経を尖らせ続けることで、精神的に疲れ果てる子どもも出てきます。
小学生が不登校になる理由⑤ 中間反抗期が始まる
反抗期といえば、2~3歳ごろの第1次反抗期と、思春期の第2次反抗期が有名です。しかし、その間に「中間反抗期」と呼ばれる反抗期があります。
中間反抗期は小学校2~3年生ごろに始まり、「なにかと口ごたえする」「世話を拒む」など、保護者に反発するようになります。
反抗期は自我を確立するために必要なものですが、保護者への反抗の一環として不登校になる可能性もあります。
無理に小学校へ行かせるのは危険!
小学校では「基本的な読み書き」「四則の計算」など、将来、社会に出るにあたって必要となる知識を数多く学びます。
そのため、不登校の小学生をもつ保護者が子どもの将来を不安視するのも無理はありません。
しかし、無理に登校させるのは危険です。
居心地の悪さから学校を飛び出してしまう可能性や、最悪の場合、命を絶ってしまう危険性もあります。
小学生が不登校になった場合の対応方法とは?
「詰め込み勉強をさせない」というユニークな教育方法で子どもの学力を伸ばしてきた石田勝紀氏は、次のように述べています。
「うまくいかない方法を継続する理由はない。無理に学校に行かせたり、勉強させようとしてうまくいかないなら、子どもの好きにさせたらいい。子どもは最初こそ好き放題するが、飽きて別の行動をとるようになる」
また、石田氏は「子どもに無理強いしないことで劇的に改善した例は、枚挙にいとまがない」とも語っています。
子どもの好きなことを応援するのが鍵
石田氏は「子どもの好きなことが突破口になる」と指摘しています。
たとえば「サッカーが好きなら、サッカーの雑誌をあげてサッカーの試合を見に行く」、「ファッションが好きなら、ファッション雑誌をあげてファッションショーを見に行く」という感じです。
子どもは好きなことを知るために、自然と文字を勉強するようになります。プロサッカーチームやラグジュアリーブランドを調べるうちに、世界の地理や外国語を学び始めるかもしれません。
子どもの好きなことに多く触れさせることで、自発的に学ぶ対象が広がっていきます。無理強いされて抱くようになった勉強に対する嫌悪感も、自然と払拭されていきます。
タブレットなど楽しく学べるツールを提供する
子どもの好きなことを応援することで、子どもは文字などを自然と学び始めます。
とはいえ、辞書や教科書を開いて調べるとなると、途中で挫折してしまう可能性があります。
そこでオススメなのが、「デキタス」などの楽しく学べるツールを提供することです。
「デキタス」はタブレットで勉強する「小中学生用WEB学習システム」です。
カラーのキャラクターイラストを採用し、問題は2~5分の短時間で終わるよう作られているなど、子どもが学びやすいようなさまざまな工夫がしてあります。
ゲーム感覚で学べるので「ゲームばかりしている子が食いついた」という体験談もあります。
費用も月3,000円程度と続けやすい金額です。子どもの興味があることからスタートして学習範囲を広げていくため、総合的な学力が身に付き、復学もしやすくなります。
まとめ
小学生の子どもが不登校になると、先が長いだけに、保護者の方は将来を案じてしまうことでしょう。
しかし、子どもの好きなことを応援してあげることは興味のある分野を広げ、さらに、楽しく学べるツールを提供することで、楽しみながら学力を身につけさせることができます。
子どもの自発的に学ぼうとする気持ちを育てるために、保護者の方はぜひ、お子さんの好きなことを応援していただければと思います。

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