通信制高校へ実際に通った体験者が語る転校の実際

 

 

中学校まで問題なく学校に行っていた子供が、高校から不登校になってしまった場合、保護者の方の戸惑いも大きなものになるでしょう。 

 

「中1ギャップ」という言葉があるように、中学生で不登校になる子供は多くいます。しかし、高校生になってから不登校になる子供も一定数存在しています。 

 

今回は、高校生で不登校になる原因、不登校になった場合の転校先、普通高校から通信高校へ転校した体験談などをご紹介します。 

 

高校生で不登校になる原因って何 

中学生が不登校になる原因は、「授業内容が難しくなる」「身だしなみを細かくチェックされる」「先輩後輩の上下関係に苦慮する」といったものがあげられます。 

 

では高校生が不登校になる原因は、どんなものがあるのでしょうか?その理由を5つあげてみます。 

 

高校生で不登校になる原因 人間関係のもつれ 

小学校高学年~高校生にかけての思春期は、人との接し方に悩む多感な時期です。 

 

クラスではグループに分かれて行動することが多く、少しでも変わっていると仲間外れの対象になります。そのため、気が合わない生徒とも仲良くすることを余議なくされます。 

 

「普通」であることを強要する無言の圧力に、耐えきれなくなる生徒も出てきます。また、異性との接し方や、親との関係にも悩みがちです。 

 

高校生で不登校になる原因 ②不本意に進学校に進学した

本人が望んでいないにも関わらず、周りの期待に応えて偏差値の高い進学校に進んだ場合、燃え尽きてしまうことがあります。 

 

進学校は大学受験に備えるため、朝早くから夕方まで授業があります。夏休みも補習や合宿で休む間もないとなると、疲労もたまるでしょう。 

 

中学校までは親に言われるがまま勉強していた子供が、我慢の限界に達して不登校になることがあります。 

 

高校生で不登校になる原因 授業についていけない

これも進学校に進学した場合に起こりがちです。 

 

進学校では、早いペースで授業が進んでいきます。先生方も大学受験までに出題範囲を終わらせる必要があるため、すべての生徒の理解度には合わせていられません。当然、授業についていけなくなる子供も出てきます。 

 

1年生まではなんとか頑張った子供も、2年生、3年生と授業が難しくなるにつれて登校するのが辛くなるケースがあります。 

 

高校生で不登校になる原因 1志望の高校じゃない

目指していた第1志望の高校に落ちてしまい、仕方なく第2志望、第3志望の高校に通うという場合、不登校になりやすくなります。 

 

最初から登校意欲は低い状態なので、ちょっとした人間関係のもつれや、先生とのいざこざでも不登校になってしまうことがあるのです。 

 

元々行きたい学校ではないため、不登校になるハードルも低くなります。 

 

高校生で不登校になる原因 大学受験へのプレッシャ

 

学年が上がっていくにつれ、子供の緊張感も高まっていきます。 

 

どの大学に志願するか、大学に進学するか専門学校に進学するか、就職するかなど、中学生のときより卒業後の選択肢が多くなるぶん悩むことも多くなります。 

 

大学進学を目指しているのに思うように学力が伸びない場合、悩みも深刻になるでしょう。 

 

通信高校への転校がオススメ!

 

不登校児童が人と関わることを恐れるようになったり、学校に嫌悪感を持つようになったということであれば、無理に登校を強いるより転校を検討したほうが得策です。 

 

転校先は、自由度の高い通信高校がオススメです。年2回入学できる学校も多いというのも、通信高校のメリットでしょう。 

 

通信高校の場合、学校によっては年に数日の登校で高校卒業の学歴を得られます。たとえばNHK学園の場合、1年に4日程度スクーリングですみます。ただ、毎月レポート提出などをする必要があります。 

 

また、通信高校には多彩なコースがあります。俳優や声優、美容師、ネイリスト、トリマーを目指すコース、ロボット専攻コース、プログラマー育成コース、伝統工芸・ガラス細工コースなどなど、ジャンルも様々です。 

 

非常に多くのコースがあるので、不登校児童が興味を持つ学校も見つかることでしょう。高校卒業の学歴を得ることで将来の選択肢を広げられると同時に、将来を考える良いきっかけにもなるはずです。 

 

通いやすさや学費などで自分にあった学校を比較して一括資料請求もできるので、よかったら活用してみてください。 



定時制高校やフリースクールへの転校は? 

 

定時制高校やフリースクールも転校先として存在します。 

 

まず定時制高校ですが、4時間程度とはいえ毎日登校する必要があるというのがネックです。ただ「人と接するのは苦にならない」という不登校児童の場合は、社交性も身につけられるため良い転校先かもしれません。 

 

またフリースクールですが、これは正規の学校ではありません。卒業しても高校卒業の学歴は得られないのがネックです。とはいえ、フリースクールで勉強しつつ高卒認定試験に合格すれば、大学進学の道も開けます。ただし、高卒認定試験は合格率3~4割程度の難関です。 

 

また高卒認定試験に合格しても、大学に進学して卒業しない限り学歴は中学校卒業のまま、というところもフリースクールのデメリットでしょう。 

 

平成29年度「高等学校卒業程度認定試験の結果について」 

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/12/__icsFiles/afieldfile/2017/12/07/1399037_01.pdf

 

 

普通高校からNHK学園へ転校した体験談 

実は筆者も普通高校の閉塞感が苦痛で、高校2年生のとき通信高校のNHK学園に転校した経験があります。2年生からは絶対に登校しないと決めていたので、母が登校を無理強いしていれば2年生から不登校になっていたでしょう。 

 

当初は高卒認定試験の合格を目指し、そのあと大学に進学しようと考えていました。しかし母に相談したところ、「高卒認定試験は簡単に合格できる試験ではない」と説得され、NHK学園への転校を勧められました。 

 

1年生のときに取得した単位が認められたので、2年生からNHK学園に転校することにしました。転校にあたり面接はしましたが、試験は特になかったと記憶しています。 

 

転校したNHK学園は、開放感あふれる学校でした。毎月レポート提出する必要はありましたが、それ以外は完全に自由でした。読書したり映画を見たりなど、好きな趣味を思う存分楽しめました。 

 

レポート提出のほか月1~2回は地元の協力校に登校する必要がありましたが、それほど苦ではありませんでした。登校頻度が少ないのに加え、普通高校のように身だしなみをとやかく言われることもなければ、同級生と仲良くするかどうかも自由だったからです。 

 

通信高校を卒業した後の進路は 

筆者の場合、NHK学園を卒業した後は、地元の私立大学に進学しました。 

 

高校3年生からは、進学したい私立大学の過去問と、過去問に傾向が似た参考書を徹底的に反復しました。普通高校のように授業や課外活動に時間をとられることがないので、受験勉強に専念できました。 

 

筆者の他にも、数人の同級生が地元の私立大学に進学しました。また他県の同級生の中には、歯科大学に進学した人もいました。ですから、通信高校から大学進学を目指すことも十分可能です。 

 

大学卒業後の進路は様々ですが、筆者の場合は図書司書や塾講師などを経験しました。 

 

通信高校に転校することで、「面接官に悪い印象を持たれるのではないか」とご心配の保護者の方もいるかもしれませんね。答えようによっては悪い印象を与えるでしょうが、良い印象を与えることもできます。 

 

筆者の経験では「趣味の読書をする時間がほしかった」「将来について考える時間がほしかった」というふうに答えると、面接官も納得して良い印象を持つようでした。 

 

まとめ 

 

不登校の経験は、本人はもちろん保護者にとっても悩むことの多い経験です。 

 

せっかく受かった高校に行ってほしいと願うのも無理はないのですが、子供によっては転校したほうが良い方向に向かう場合もあります。現在は、特色のあるコースを提供する通信高校も増えています。 

 

ぜひ不登校児童の才能を伸ばす学校を見つけて、自己実現のきっかけにしていただければと思います。 

 

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中学校まで問題なく学校に行っていた子供が、高校から不登校になってしまった場合、保護者の方の戸惑いも大きなものになるでしょう。 「中1ギャップ」という言葉があるように、中学生で不登校になる子供は多くいます。しかし、高校生になってから不登校になる子供も一定数存在しています。 今回は、高校生で不登校になる原因、不登校になった場合の転校先、普通高校から通信高校へ転校した体験談などをご紹介します。
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学びのブログ
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ryoku

中学時代、いじめに遭うのを防ぐため必要以上に気を遣い、窒息しそうな毎日を送る。
普通高校に進学するも、我慢の限界がきて2年生のときNHK学園に転校。高校卒業後は私立大学に進学。
大学卒業後、図書司書や塾講師などを経験するなかで、子供を勉強嫌いにする日本の教育に改めて疑問を持つようになる。
現在、フィンランド教育やシュタイナー教育、七田式教育など、子供の才能を伸ばす教育を調べている。

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