【塾講師がこっそり教える】なかなか勉強しない中学生・高校生の対処法
小学校までは、お子さんが多少勉強をサボっていても、元気で健康に明るく学校生活を送ってくれていればいいと感じていた親御さんも、お子さんが中学生になると、定期テストの結果に一喜一憂したり受験勉強のことが気になったりして、
「ちゃんと勉強しているの?」
「もっと勉強を頑張りなさい!」
という言葉がつい口をついて出てくるようになりますよね。
しかし、中学の3年間といえば、子供たちはちょうど思春期・反抗期で、なかなか親の言うとおりには勉強しないものです。
毎日のように部活動などで疲れてだらだらしている姿や、寝るまでスマートフォンを片時も離さずにいる姿を見て、こちらが口うるさく言えば言うほど、子供たちはかたくなな態度で勉強を拒否したりもします。
さらに高校生になると、今度は、大きく成長してきた子供たちの日常生活や勉強習慣に対して、親がどこまで関わっていいものかという悩みも出てくるかもしれません。
だからといって、親御さんの立場としては、なかなか勉強しない中学生・高校生のお子さんをこのまま黙って放っておくわけにはいきませんよね。
ここでは、そんなお子さんたちのそれぞれの問題にどう対処するかのヒントを挙げて、お子さんが勉強に向かうのに効果的な対処法について考えてみたいと思います。
Q.学校から帰ったら疲れてすぐ寝てしまう子。どう対処すればいい?
学校から帰って、「ただいまー」の声がしたかと思えば、スマートフォンを片手に寝転がってごろごろ。そのうちに眠りこけてしまう。そんな中学生・高校生のお子さんはとても多いのではないでしょうか。
実は、中学生・高校生の日常はとても忙しく、子供たちは毎日朝起きて夕方帰宅するまでに、たくさん身体を動かし、頭を働かせています。
それを思えば、家に帰ってきた時に緊張がほどけてつい寝てしまうことも仕方ないのかもしれませんね。
ただ、この状態を毎日横目で見ていて改善させないうちに、お子さんがそのまま高校入試や大学入試の期間に突入してしまっては大変です。
そこで、まずお子さんの生活リズムと行動について一から見直してみることが大切です。
たいていの場合、5分、10分、15分のだらだらとスマートフォンなどを余分に見過ぎる時間の積み重ねが、お子さんの就寝時間を1時間程度は遅くしていることが判明するでしょう。
中学生・高校生は、学校にいる間にスマートフォンのチェックができないからと言って、帰ってきて長時間見続けることがありますが、実際は、スマートフォンを見ながら、無意識のうちに一日の頭の疲れやストレスを解消しようとしているのだと思われます。
しかし、この近距離でのスマートフォンの操作が、視神経からさらに身体を疲れさせる原因にもなっていることは想像がつきます。
そんな時は、お子さんが帰ってきたらできるだけ親御さんのほうから声をかけ、自然にリビングなどに呼び寄せて何か会話を交わしたり、軽い食事をさせたりしてみましょう。
家族との会話や、食事を誰かととることは、実はストレス解消のツールとしてとても強力なのです。
この行動が、お子さんたちのスマートフォンへの依存度を少しずつ低下させてくれると思われます。
また、例えば「11時なったら完全消灯する」など、夜はなるべく早く寝かせるよう生活のリズムを整えていくことも必要です。
部活動などで帰りが遅いお子さんなら、勉強もスマートフォンも翌朝早くに行うよう話し合うのもいいですね。
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Q.スマートフォンやオンラインゲームのやり過ぎ。どう対処すればいい?
中学生・高校生のお子さんを持つ親御さんの頭を最も悩ませるのが、お子さんたちの〈スマートフォンやオンラインゲームのやり過ぎ〉ではないでしょうか。
スマホ依存症・ネット依存症という病名がつくほどのはまり方ではなくても、お子さんが帰宅後すぐにスマートフォンを持って自分の部屋にこもってしまい、夕食やお風呂の時間にもスマートフォンを手離さず、結局家では全く勉強をしている気配がない!という状態は、本当に心配になってしまいます。
できるものならば、子供たちのスマホやゲームの使用時間を強制的に制限して対処してしまいたいところですが、それもなかなか難しかったりします。
ましてや、反抗期にある中学生・高校生のお子さんに対して突然強硬手段に出てしまうと、時にそれが逆効果になってしまうことも。
実際、子供たちの立場で考えてみると、
「家に帰ってくつろぎたい時に、自分の心身を解放しながら自由に好きなことをやるのを、いちいち親に邪魔されたくはない」
とか、
「学校での人間関係や、授業・部活動などで疲れているからしかたない」
といったことがあるのでしょう。
特に、オンラインゲームにはまる子供たちは、現実の生活の中で何らかの挫折やストレスを経験し、そこで失った自信を取り戻すための代償行為としてゲームの世界に入り込んでいる、という見方もあるそうです。
ですが、本人はそれほどスマホやゲームを長時間やっている自覚がない場合もあります。
そうした状況を変えるためには、やはり親御さんからの根気のよい働きかけが重要です。
働きかけのコツは、お子さんがネットを使っていない時間を見計らって、少しずつ穏やかに、しかし毎日声がけをすることと、家族全員で朝早く起きて会話をすることです。
思春期の子供たちは、最初は無関心だったり反抗してきたりするかと思いますが、そこで親御さんがいら立って強く言い返してはいけません。
ただ、こちらから穏やかに定期的に声がけを続けるという対処を試みてください。
この年頃の子供たちは、感情が絡んでいなければ、意外にも素直に他人の意見が聞けるものです。
何十回も何百回も同じ声がけをされていくうちに、少し自分で変えてみようかな、と考えるようになってきます。
その際、お子さんがスマホやゲームにはまっているのには、何らかの理由があるのだろうという優しい気持ちを持って接するといいと思います。
そうした気持ちが相手にも伝わって、より効果があらわれます。
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テスト前でも部活や友達との遊びを優先してしまう子。どう対処すればいい?
定期テスト直前でも目いっぱい部活動に専念したり、模試の前日なのに丸一日お友達と外で遊んできたりと、中学生・高校生は親の想像を超えるような行動でハラハラさせますよね。
そんなお子さんの様子を見ると、親御さんはつい
「明日はテストなのに、勉強しなくていいの!?」
と声を荒げたくなってしまいますが、そこをぐっとこらえて、親目線で冷静に考えてみましょう。
確かに、定期テスト前の1週間や模試の前日であれば、部活動もお友達との遊びも少し抑えて、勉強に集中してほしいというのが親心ですが、よくよく考えてみるとこれらのテストは、〈その時点での子供たちの持つ力を測定する指標〉であって、あわてて勉強してみて単なるラッキーでよい点が取れたとしてもしかたないのです。
つまり、定期テストや模試の勉強は直前にあわててするものではなく、数週間、数か月というもっと長いスパンで行われるべきものだと言えます。
その長いスパンの中で、数日間遊んだとしても実際はあまり大きな影響はないはずで、親が対処いなくては!ととやかく言うほどのことではないのでしょう。
もちろん、これは理屈で考えてみたらこうなるという、親御さんへの気休め的な考え方の提案でもあります。
やはり大切なのは、お子さんが普段の生活の中に、いかに隙間時間を利用して行う勉強を取り入れるかです。
定期テスト・模試の直前になって思い出したように「勉強しなさい!」と突然怒り出す対処法では、すでに時遅し。
逆に、お子さんが部活動やお友達との交流を大切にしているところを認めてあげて、
「いろんなことを頑張れるんだね。じゃあ、毎日の勉強も大切にしてみよう!」
と言ってみましょう。
お子さんは、頑張れる自分という部分を親御さんに認めてもらえたことから、徐々に
「よし、部活動や友達以外のことも頑張ってみるか」
という気持ちを持てるようになっていきます。
親御さんが、自分だけの力では疲れてしまうと感じた時は、第3者であり、勉強のプロでもある家庭教師の先生などの力を借りるのもありだと思います。
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・学習サポート費 月3,000円
Q.反抗的な態度をとるのでケンカになってしまう。どう対処すればいい?
「子供たちが反抗的な態度をとるから、ついこちらも強く叱ってしまう。」
これは親の心に基づく理論です。
一方で、こちらはどうでしょう。
「こちらは全然やっていないわけじゃないのに、親が疑っていやな言い方で言うから、ついイライラして言い返してしまう。」
これは子供の心に基づく理論です。
同じ出来事を、双方の立場から見てみるとこんなふうになっています。
どちらも、自己中心的な思いから行動してしまっていることがよく分かる例です。
ここは、親御さんのほうが一歩譲って、大人としてクールに対処してみましょう!
子供たちから意見を聞いたところによると、
「親はすぐ周りの子と自分を比べて怒る。」
「あれもできていない、これもできない、そんなこと無理でしょ!と全て頭ごなしに否定してくる。」
というところが嫌なのだそうです。
そこで、まず誰かとお子さんとを比較して語ることはNG。お子さんの可能性を打ち消すように否定の言葉を言うのもやめましょう。
子供たちは、基本的に「放っておいてほしい」と思っています。しかし、それは本当の意味で放置しておいてほしいのではなく、「自分のことを信用して何も言わずに見ていてほしい」という意味です。
お子さんを信頼し、その行動を認めてあげることは、自己肯定感を大きく育てることになり、それがお子さん自身の勉強に対する取り組み方を、前向きかつ自主的なものに変えることにつながっていくはずです。
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まとめ
限られた時間の中で、学校行事への参加、部活動、友達との交流などに加え、勉強もこなしていく中学生・高校生の6年間は、時間・ストレス・疲労などとの戦いの6年間でもあり、親や自分自身の内面との戦いの6年間であるとも言えます。
その中で、最も大切なのは勉強であるとは、決して言えないのではないかと思います。
これから社会へ巣立っていく準備段階にある子供たちにとって、中学・高校生活で学び体験するあらゆる事柄が、今後の人生の糧となるに違いありません。
どれも簡単にやめさせてよいものではなく、勉強しないことでさえ経験していくほうがいいのかもしれません。
そんなお子さんたちに寄り添っている親御さんには、不安で心配で、ハラハラさせられる場面の連続であるかと思いますが、できるだけお子さんの心境をくんで、信頼し認めることを忘れずにいてください。
そこから生まれるお子さんの前向きな気持ちこそが、勉強しないことからの脱却を推進する力となるでしょう。

rain
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