小学生向け英語教室とは わが子にあったおすすめの英語学習とは

 

近年、世界のグローバル化がますます進展しています。

我が国、日本にも毎年多くの訪日観光客が訪れ、2020年には東京オリンピックが開催されます。その同じ年には、小学校から英語科が授業として扱われるようになり、国際化の波は子どもたちにも及びつつあります。

そうした世界の流れの中で、小学生を対象とした英語教室が乱立しています。しかし、どのような英語の教室に通わせれば良いのでしょうか。

ここでは、小学生向け英語教室についてご紹介します。

 

 

英語教室 学習スタイル別紹介

 

一口に小学生向け英語教室といっても、その学習形態は千差万別です。

特に最近では、インターネットを介した通信教育など各英語教室が工夫を凝らしたシステムを構築し、利用者にとってはどれを選ぶべきなのか非常にわかりにくくなっています。

 

しかし、英語の勉強方法について、すべての小学生にとって正解と言えるものはありません。

ある小学生には、楽しみながら英語力をめきめきと向上させることができた勉強方法も、他の小学生にとっては退屈な時間でしかないといったこともあり得ます。

大切なことは、その子にあった英語の学習方法を見つけ、継続することなのです。

 

筆者は昨年まで、小学校で教員として英語教育に携わってきました。

ここでは、これまでの教師としての経験から学習スタイル別に英語教室をご紹介し、どういった小学生にどういった学習スタイルが向いているのかを解説します。

 

 

通信英会話教室

 

まずはインターネットを介した通信英会話教室です。講師と生徒がインターネットでつながり、テレビ電話を使って英語の授業を受けることができます。

以前は社会人が出勤前や退社後に自宅で英語を勉強する際に広く利用されていましたが、近年では、小学生向けのカリキュラムをもつ通信英会話教室も増えてきました。

 

この通信英会話教室のメリットは二つです。

 

一つ目は自宅で英語の学習ができることです。

インターネット環境とパソコン、Webカメラと音声マイクを揃える必要がありますが、Webカメラと音声マイクだけなら多額の費用はかかりません。

こうした英会話教室の多くはスカイプなどの無料通信アプリを使っているため、ソフトや教材にかかる費用があまりありません。

これらの環境さえ整えることができれば、首都圏であろうが離島であろうが、どこででも英語の学習をすることができます。

 

もう一つのメリットは講師とカリキュラムが充実していることです。

こうした通信英会話教室では外国人が講師をしていることが少なくありません。インターネットを介しているので、海外の外国人講師とつながることができるのです。

英語を母語としてつかっている外国人講師から自宅で英語を学ぶことができるのは、小学生にとってこれ以上ない経験となるでしょう。

 

さらに、どのような講師であっても同じ内容の授業を提供できるよう、カリキュラムも綿密にたてられています。

生徒の英語力に合わせた教材を使い、時にはゲームや歌を交えながら授業をすすめるなど、工夫を凝らしたカリキュラムが構築されています。

 

一方、この通信英会話教室のデメリットは、授業の連続性があまりないことです。

多くの通信英会話教室では授業の時間を自分で自由に決められる反面、講師もその日によって変わります。同じ曜日、同じ時間であっても変わることがあります。

いかにカリキュラムがしっかりしているとは言え、前時間の復習や次への宿題などつながりのある学習ではなく、その時間限りの学習になり得ます。

また、英語を使った会話のみの学習方法は、いかにゲームや歌が入っているとは言え初心者の小学生には少しむずかしいと言えます。

 

こうしたことを考えると、通信英会話教室はたしかに英会話の貴重な経験を積むことはできますが、やや英語教育のレベルとして高度であると言えます。

そこで、英語にある程度慣れ始めた小学校中学年から高学年くらいの子どもに合っているでしょう。

 

通信英会話教室や、選び方についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

 

 

 

英会話教室のメリット/デメリット

 

次に紹介するのはインターネットを介したオンラインではなく、講師と生徒が直接顔を合わせて行う英会話教室です。

英会話教室と聞くと、最もイメージされやすい学習スタイルではないでしょうか。多くの場合、決められた曜日と時間に教室に行く通学型をとっています。

 

この英会話教室のメリットは最も活動的で、最も講師と生徒の距離が短い点にあります。

英語を学習することはコミュニケーションの方法を学ぶことなのですから、講師と生徒の間の信頼関係の上に成り立つ要素は多くあります。

実際に顔を合わせて英語を勉強することで、言語でのコミュニケーションの取り方や言語以外のコミュニケーション(例えばジェスチャーや、態度から伝わる微妙なニュアンスの違いなど)など、異文化の学習にもつながります。

 

さらに、こうした学習形態を採用している英会話教室では、日本人と外国人講師が複数で指導にあたるケースもあり、授業を受ける小学生の実態に合わせて柔軟に学習をすすめてくれます。

小学校低学年の子どもに対しては歌や本、ゲームを使って楽しみながら英語の学習をし、高学年の子どもに対しては、より発展的に英語をつかったロールプレイを取り入れて学習をしています。

 

ただし、こうした場合には学習を受ける小学生も複数になるということに留意しなければなりません。

必ずしも講師と生徒が1対1で学習するわけではなく、講師も生徒も複数になります。

英語能力を向上させることを目的としていくのであれば、生徒が複数になると、どうしても全員の生徒が同じだけの成果を得られるわけではありません。

ある生徒は積極的に発言し、講師と英語でコミュニケーションをとる機会を多く得られたのに対し、ある生徒は授業の時間中、周囲の子どもに合わせて教材を読んだだけ、友達の英語を聞いただけに終わってしまうこともあり得ます。

あくまでも英語力の向上のためにこうした英会話教室に通うのであれば、より密度の濃い成果を得られることが望まれます。

 

また、こうした生徒が通う英会話教室に行かせるには家族の支援が不可欠です。

そもそも自宅の近所に英会話教室があるのか、その英会話教室ではたしかな英語力を得られるのか、家族が送迎などできるのかなど、地域によって大きく左右されることも考慮しなければなりません。

 

こうしたことから、通学型の英会話教室では活動を主体にした学習から、教材を使った発展的な学習まで幅広く網羅することができるため、比較的広い年齢層の子どもたちを対象とすることができそうです。

ただし、集団での学習の中で物怖じしない、あるいは子どもが自発的に学習に向かっていけなければ成果を得ることはむずかしそうです。

 

英会話教室や、選び方についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

 

 

 

音声英語学習のメリット/デメリット

 

音声英語学習とはCDなど音声を使った英語学習方法です。子どもたちが英語の音声を聞いて、英語の学習をすすめていきます。

こうしたCD学習はカリキュラムや音声の内容が非常に練られていて、小学生にとって理解しやすく楽しみながら学習をできるよう工夫が凝らされています。

ただ英語を聞くだけでなく歌やリズムに合わせて英語が流れるので、柔軟な耳を持つ子どもたちにとっては効果の高い英語の学習になります。

 

音声英語学習方法の最大のメリットは自宅に教材があるので、何度も反復練習を行えることです。

以前、学習したことを復習することもできれば、苦手なフレーズを繰り返し聞くことで英語の基礎的な力が着実についていきます。

 

また、英語の音声はとてもきれいな発音です。

やはり他の学習形態の外国人講師の中には、なまりがきついなど独特な発音をする方も稀にいます。

音声英語学習ではそのような違いはなく、だれでも同じ学習内容が保障されます。

 

ただし、音声英語学習では小学生のモチベーションを維持することに課題があります。

英語を学習した成果を発揮する機会が少ないため、子どもたちにとって達成感を得られにくい環境になります。

自宅で英語を話す機会を意識的に作ってあげたり、お父さん、お母さんが教材をいっしょに聞いたりとといった、家庭での支援が不可欠になるでしょう。

 

こうした学習形態は、様々なことに興味や好奇心を抱ける小学校低学年、あるいは就学前の子どもたちに高い効果が期待できそうです。

この年齢の子どもたちは親の働きかけに素直に答え、音声や歌をつかって楽しみながら学習することができます。

英語を聞いて学習している様子をお父さんお母さんがほめてあげれば、さらに積極的に英語学習に取り組んでいくことでしょう。

 

音声英語学習の詳細や選び方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

 

 

 

まとめ

 

小学生の英語学習にも様々な形態ができつつあります。通学型からオンライン、教材を購入して自宅での学習などです。

しかし冒頭でも述べたように、万能の学習方法はありません。大切なことは、どの学習方法がその子に合っているかということです。

それぞれの英語学習の長所短所を踏まえた上で、子どもに合った学習方法を子どもといっしょに考えてみてください。

 

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近年、世界のグローバル化がますます進展しています。我が国、日本にも毎年多くの訪日観光客が訪れ、2020年には東京オリンピックが開催されます。その同じ年には、小学校から英語科が授業として扱われるようになり、国際化の波は子どもたちにも及びつつあります。そうした世界の流れの中で、小学生を対象とした英語教室が乱立しています。しかし、どのような英語の教室に通わせれば良いのでしょうか。小学生向け英語教室についてご紹介します。
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学びのブログ
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moto

小学校で教諭として長年勤務した経験を持つ。教員時代には特に、生徒指導と情報教育に関する研究を深め、それぞれの研究実践について、講演経験を持つ。また、勤務した小学校には、英語教育や道徳教育について新学習指導要領施行前に実践していた学校が含まれ、英語教育についての実践経験も持ち合わせる。現在は海外の教育について研鑽を深めるため、各国の教育方法等に関して研究をしている。
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